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2004.06.22

『造物主の掟』

J・P・ホーガン,『造物主の掟』,CODE OF THE LIFEMAKER
小隅 黎訳, 創元推理文庫,P.555,\680,1985/10/25再版

2004/06/30 読了

インチキ超能力者ザンベンドルフ君のタイタンでの大冒険。

100万年前超新星爆発の影響を受けて異常をおこした異星人の自動工場船が土星の衛星タイタンに不時着した。本来ならタイタンの資源を加工して母星におくりだすはずが、プログラムの異常により独自の進化をしたロボットが中世さながらの社会を形成していた。

今頃何故『造物主の掟』のような古い本を読んでいるかというと、続編の『造物主の選択』(これも古いけど)をたまたま書店で見つけて慌てて買ったのだけれど『造物主の掟』をすっかり忘れていたのでまずこちらから読むことにしたため。

プロローグの異星のロボットの進化の説明にしびれた。
ホーガンは実はこの部分を書きたかったからこの本を書いたんじゃないかと思うほど気合がはいっている。また疑似科学のインチキの方法を詳細に説明したり、途中謀略小説のようなプロットがでてきたり、もちろんホーガンなのでばりばりのハードSFであるので
1粒で3度おいしいという位おもしろかった。

疑似科学にいては以下の本を副読本として勧めておこう。
マーティン・ガードナー「奇妙な論理 」(1), (2)ハヤカワ文庫NF

インチキ超能力者が最も恐れるのは子供と同業者であるプロの奇術師で、最もだましやすいのが
マスコミが専門家として起用する科学者であると言うくだりは頷ける。


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2004.06.16

『マインドスターライジング』

ピーター・F・ハミルトン『マインドスターライジング』上
竹川典子, 創元SF文庫 SF-ハ-14-1, P.350, \780, 2004/2/27初版

ピーター・F・ハミルトン『マインドスターライジング』下
竹川典子, 創元SF文庫 SF-ハ-14-1, P.350, \780, 2004/2/27初版

実験的に人工器官を埋め込まれた特殊部隊マインドスター隊の生き残りグレッグ・メンダルは
超感覚により他人の感情を克明に読み取ることができる。 
フリーランスになった彼を英国最大の企業が社内の破壊工作の調査のために招聘した。

人間嘘発見器グレッグ・メンダル君の活躍。
超感覚、ハッカー, サイバースペース, 軌道工場などなど、それなりのガジェットがちりばめられて謎解きがてら
ストーリーがすすむ。 大人の時間(笑)もあり。

結末はちょっとくさいけどそれなりにぐいぐい読ませる力はあるなぁ。 あまり聞いたことのない翻訳者だけど
訳はなめらかそうで可もなく不可もなく読めた。

グレッグ・メンダルシリーズ3部作の第1作。
2作目 Quantam Marder, 3作目 Nano Flower の翻訳はまだ出ていない模様。 早く続編が読みたいぞっと。
このあとSFとしてもう少し気合の入ってるらしい「ナイツ・ドーン」3部作も控えているがこれまたいつになることやら。

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